冬の台所

ぽかぽか体を温かくする

囲炉裏が囲み火にあたり顔を合わせて食べる
食事は何よりのごちそう。
冬においしい漬物や味噌などの保存食で
心も体もぽっかぽっか。

地元に伝わる味わい鍋

山里には今冬もたっぷり雪が積もりました。秋に収穫した野菜を漬物にするなど、保存食づくりも毎年の仕事。すぐに食べられるものから3年置くのものまでさまざま。できあがりが楽しみです。
島根県の西部では、秋に川を下る落ち鮎を囲炉裏で素焼きにしてからカラカラに干し、乾物にします。その鮎の出汁で正月のお雑煮や夏のそうめんのつゆも作るのだとか。今日は、その鮎を使った「鮎へか」の鍋料理をいただきます。鮎で出汁をとり、その中に白菜やネギ、キノコ、ゴボウ、里芋など、季節の野菜をたっぷりと。鮎の優しい味が染みて野菜がおいしくいただけます。

今日のごちそう

鮎へか

乾物にした鮎を一晩水につけて出汁をとります。その出汁を「へか」という鉄の浅い鍋に入れ、煮立ったところに季節の野菜をどっさりと。鮎出汁のあっさりしたお鍋です。