いなツーブログ
匹見わさび谷復活プロジェクト(TERA-HOUSE)part2
2025/05/19
投稿者:西部県民センター

「TERA-HOUSE」(益田市)の寺西さんが、益田市匹見町にある明治時代から続くわさび谷を復活させるべく奮闘されています。
匹見町では古くからわさび谷をつくり渓流式と呼ばれる方法で「匹見わさび」を栽培してきました。
part1に続いて、わさび田での作業の様子をご紹介します。
岩と石を一方に寄せ、連作障害が生じないよう前に植わっていたわさびの根を取り除いたり、水の流れをつくったりするため、出てきた砂地を専用の鍬で耕しました。
耕した地面に、再び岩や石を一面に戻していくという丁寧な作業を経て、ようやく苗の植え付けへ。
わさびは、砂地を深く掘った場所に、20〜25cm間隔で植えていきます。
根を細かな砂と小石で固めた後、中くらいの石で上から押さえ、最後に大きな石を配置して、流れに負けずにしっかり根付くようにしました。
整備されたわさび田に、緑の苗がずらりと並んだ光景は壮観で、参加者一同に大きな達成感をもたらしました。
作業後は、谷の上部へと足を運びました。
中腹まで登っただけでも、まだまだ奥に広がるわさび田の存在に驚かされ、匹見の人々が重い道具や苗を運び、岩場で作業していたことを思うと、尊敬の念が湧いてきました。
明治時代に石積みで整備されて以来、何世代にもわたって育まれてきたこのわさび谷。
そこに残る足跡の数々は、匹見の人々の知恵と労力の結晶です。
そんな歴史と自然が息づく「匹見のわさび谷」を訪ねてみませんか?