自然・風土・歴史・文化を学ぶ体験紹介
自然を学ぶ 海船で遊ぶ
日本海の大海原で夜釣り
イカの一本釣り勝負!
島根沖は暖流と寒流がぶつかるため、豊富な魚介類が獲れるところです。浜田市は県内一の漁港があり、海岸沿いには小さな漁港もたくさんあります。
今回は、浜田市の三隅港から「海宝丸」に乗って、イカ釣り体験を楽しみました。
浜田市三隅町と言えば、海岸に火力発電所があり大きな煙突がそびえたっています。そこの三隅港から「海宝丸」に乗り込み、イカ釣りに向かいます。まずは服装チェック。イカの墨がついても大丈夫なもの。そして季節に合わせた防寒着と長靴を履きます。それに加え用意されたライフジャケットを着たら完璧。日が沈む前に、いざ出航です!
三隅港から約30分かけて沖へ出ます。次第に太陽が西へ傾き、水平線に夕日が落ちていきます。このロマンティックな夕景を見られるのも海の上ならでは。日が落ち、ライトを付けたらイカ釣りの開始です。
釣りは船長の新井啓希さんがつくったオリジナルの仕掛けと、伝統的なスッテを使い、〝イカメタル〟と呼ばれる釣りを行います。スッテが生きた魚であるかのように、竿を少しずつ引いたり、スッテを巻いたりしながらイカをおびき寄せます。ここからがイカとの根気勝負です。釣れた合図は、イカがスッテに抱き着いて引っ張ります。竿がしなり、重さを感じた時。手に引きを感じながら一気にリールを巻いていきます。「イカが釣れたー!」と喜んでいるのもつかの間。イカが勢いよく墨を吐くので、それが自分に飛んでくることも! それもイカ釣りの醍醐味です。
釣れたイカは船上で新井さんが必殺「神経絞め」という方法でイカをさばいてくれます。透き通ったイカ刺しは、コリコリしていてとっても甘いです。これぞ漁師めし。数時間釣りを楽しんだら、港へ戻り終了です。
海宝丸の宿は、日本家屋のとっても大きな家。ここでは釣った魚を共同調理していただくこともできます。自分が釣ったイカは格別。楽しい釣り体験ができました。